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【YとL】樹脂サッシと複合サッシで揺れ動いた3ヶ月。後悔しないために。~サーモスXとAPW430~

今回はサッシについて。


皆さんが後悔の無い家づくりができるよう、施主の実体験をお伝えします。

家づくりを始めた当初の会話です。

イケてる
設計士

うちの標準仕様はLIXILのサーモスXです。樹脂とアルミのハイブリッドで、窓枠も幅を取らず意匠性も優れていると言われていますよ。

知識0夫婦

なるほど!ハイブリッドと聞くと何だか良いとこどりをしているようだな。
いいですね!!

今思うと、なんて短絡的な思想をしていたのだろうと笑えます。


さて今回は、樹脂サッシと複合サッシで揺れ動いた経緯をお話しします。


後悔しないために、少しでも参考になれば幸いです。

この記事を書いている人
  • 建築士事務所で注文住宅を建設
  • 住宅業界とは無関係
  • 注文住宅は2021/11引渡し
  • 複合サッシで請負契約 ⇒
  • その後樹脂サッシへ変更の経験有
  • 過去の自分達のように悩んでいる方に少しでも参考になればとの老婆心
【総決算】注文住宅を建てるうえで大切にした3つのポイント注文住宅を建てるうえで大切にしたポイントを3つご紹介。皆さまの家づくりが後悔のないものとなりますように。...

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「契約後に変更」で後悔なし

それでは早速、揺れ動いた結果どのような顛末となったかご紹介します。

複合サッシ(LIXILのサーモスX)で契約。その後樹脂サッシ(YKKAPのAPW430)に変更

おいおい、って感じですよね。揺れ動きすぎだろと自分でも思います。


樹脂一択だ!という方からすれば「なんでそんな悩むんだ?」と思われるでしょうし、逆に複合でいいでしょ!という方からすれば「契約後に樹脂に変更するって何があったんだ?」と疑問に思うかと。


簡単にご説明していきます。結果、後悔のない選択ができました。

樹脂と複合の違いはそもそも何

事の顛末をご説明する前に、仕様の違いを紹介します。


「サッシ」とは窓枠のことです。求められている性能としては、

  1. 気密性能
  2. 断熱性能
  3. 水密性能
  4. 耐風性能
  5. デザイン など

上記について一般的に言われています。


樹脂と複合との違いとして語られるのが①気密性能と②断熱性能でしょうか。

樹脂サッシ複合サッシ
構造窓枠が全て樹脂室外側がアルミ、
室内側が樹脂
太さ太い細い
気密
断熱
費用※複合よりは高い樹脂よりは安い

※費用に関して、私が取ってもらった見積もりではこのような結果でしたが、HM・工務店による可能性もあります。「樹脂が高いは幻」との一説も。

えらい抽象的な表だな~と皆さん感じたと思います。


熱貫流率やC値などは公式HPや先人ブロガーさんがまとめていますが、それら数値は窓の大きさやガラスの性能などで変わると思われるので、ここでは定性的な書きぶりに留めておきます。(主旨はそこではないのに加えて私がそこまで詳しくない…)


簡単に言うと、

家の性能を高めるなら
樹脂サッシ一択!!!

といったところでしょうか。


私が情報収集として活用しているSNSでも、これら家の性能に関する有識者方々はみな口をそろえて樹脂一択との結論を出されています。

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樹脂サッシ一択なのに揺れ動いた理由

ではなぜ揺れ動いたか。理由は2つあります。

  1. コスト面
  2. トリプルガラス+サーモスXで十分との判断

コスト面

まずはコスト面。


性能がいいので当然ではあるものの、樹脂サッシの方が高いです。


確か我が家の場合はすべての窓を複合から樹脂に切り替えると「+約30数万円アップ」だったと記憶しています。


ウッドショックの影響も受けている我々にとって傷口をえぐるような金額です。

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性能面

続いて、どこまで性能を求めるかという面。


我が家はすでに、

全窓をペアからトリプルガラスに変更

していました。


「ガラスをトリプルにする前に、サッシを樹脂にすべし」と言われている方もいました。


確かにそうだなと思う反面、お世話になる工務店のサーモスXでの施工事例や入居者の感想(←)を聞いて、トリプル+サーモスXがコスト含めた落としどころではないかと契約時点では思っていました。


ただし、「簡単に変更できない家の構造部分にはお金をかけるべき」という考えをもっていたので「これでいいのか…」とずーっとモヤモヤしていました。


心にふたをしている。そんな感じ
(だったらスッパリと切り替えろよって話)


そして、しつこいくらいに担当営業や設計士には、「本当は樹脂入れたいんですけどね~」と言い続けていました。


まさかこのしつこさがその後に起こる奇跡のきっかけになるとは夢にも思わず…。

予算もある話なので、「どこにお金をかけるか」はご家族での話し合いが必要です。ただ、1つ言えることとして、家具家電は買い換えられますがサッシは簡単に交換できません。家の構造にお金をかけるという選択肢もあります。
(あの時の自分に伝えています)

契約後に起きた奇跡

複合サッシで契約した私たち。


コストと機能を総合的に天秤にかけて決めたので納得はしていたものの、小骨がつかえているようなそんな日々を過ごしていました。


そんななか、今後の工程を話し合う打合せの場に行くと、机上に「APW430のカタログ」が置いてありました。

小骨夫婦

あれ、既にサーモスXで決めたよね。何でAPW430のカタログが…。置き忘れかな。

こんな感じにしか思っていませんでしたが、設計士から驚愕の言葉が…。

イケすぎている設計士

あれからYKKAPさんと別件で打合せをする機会がありまして。マグワイアさんが非常に悩まれていることを私も気にしていたのでダメ元で交渉してみたところ、なんと全てをAPW430に入れ替えたとしても増額幅がこれくらいになります。

驚きの値段でした。詳細をお伝え出来ず申し訳ないのですが、元々言われていた額の半分未満です。


聞くところによると、玄関ドア含めて今L社で見ているところを全てY社に置き換えるといった点や、Y社としても建築士事務所との取引を厚くしていきたいとの想いからウルトラ値下げに至ったようです。


あの時、夫婦で見合わせた顔の面白さといったら…。


大人気漫画ワンピースで例えると、エネルの攻撃がルフィに効かなかったときばりの驚嘆顔でした。(イマイチな例え)


正直、棚ぼた&かなりの特殊例だとは思いますが、ここから学んだこととしては「しつこいくらいに悩みを相談し続ける大切さ」です。


もし今どうしようか悩んでいる方がいれば、素直に担当営業and設計士に相談することをおすすめします。

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サッシの大型取手がおすすめ

サーモスXからAPW430に変更した顛末は上述の通り。


奇跡ってあるものですね。ラッキーでした。


ただ、トリプルサッシのデメリットとして「やや重い」というのがあります。


高気密住宅であれば、そんなに窓の開閉をすることは無いと思いますが、やや重い窓を開閉するのはストレスです。


そこで我が家では、大型取手を取り付けました。

これ非常に便利です。


有料ですが確か数千円でしたので、これはおすすめします。


我が家では、掃き出し窓だけこれをつけて、他の窓は通常取手にしました。

入居後の感想

樹脂サッシを採用してみての感想です。

入居から半年

樹脂サッシを採用した家に住んで半年。この決断は正しかったと感じます。


大きな理由としては、結露の頻度。


全くしないとは言いませんが、ほとんどしないです。


そして、外気温が低い時にサッシ隣に座ってもヒンヤリする、みたいなことはありません。


改めてその性能の高さを感じているところです。

【暴露】APW430は絶対に結露しないのか。トリプル樹脂サッシの仕様レビュー結露は「絶対に」発生しないのか。新居での初冬を過ごしながら考えたことを書きました。...

入居から一年

半年時点と感想は変わりませんね。


結露する機会は激減しましたし、真冬に窓の近くに座っても冷気のようなものは感じません。トリプルガラス、樹脂サッシの威力は想像以上です。


カーボンニュートラルに向けて、省エネ住宅の普及が進むと思われ、政府も補助金を充てるなど時世が変化している気がします。


リフォームなどで、早めに投資をするのもいいかもしれませんね。

高断熱サッシの普及拡大

昨今では住宅性能の向上が謳われており、そこではサッシにも注目されています。

樹脂製サッシはほかに比べて断熱性能が高いとされています。

意識の高まりを受けて、高断熱サッシとりわけ樹脂製サッシの普及も進んでいるようです。

上記2点の画像はいずれも「建築材料等判断基準WG」から引用しました。

リンク先(https://www.meti.go.jp/shingikai/enecho/shoene_shinene/sho_energy/kenchiku_zairyo/pdf/010_03_01.pdf

依然として複合サッシの割合の方が大きいですが、今後、樹脂製が盛り返すと(個人的には)思っています。


ちなみに、サッシ枠の太さに違和感を覚えたことは一度もありませんよ。

まとめ:樹脂一択(強制はしない)

  • 意匠性重視で複合サッシを採用
  • という方を除いて
  • 家の性能を高めるためには
  • 樹脂サッシ一択でいいと思う。
  • ただ、家族で話し合った結果
  • 採用するなら複合サッシでも
  • いいと思います。もちろん。
  • ただ・・・、
  • 「知らなかった!」とだけは
  • なってほしくない。それだけ
  • 後悔ないように知識をつけて
  • ご家族で話し合ってください
  • しっかりと家族で話し合えば
  • どんな結果になろうときっと
  • その先に「後悔」はないです
  • 皆さまの家づくりに少しでも
  • お役に立てることを願って。