マグBLOGを運営しているマグワイアです。
メインの「家づくり」や「住み心地」とは少しテイストを変えて、ニュースを見て感じたことなどを書く「雑記」コーナーを作りました。(せっかくブログを開設したので、実験的に色々やっていきたいと思います。)
イメージ的には、
家づくりを通じて興味をもった分野や、何となく気になること、衝動的に書きたいと思ったことを取り上げてそれを思いっきりかみ砕いた記事にします。※かみ砕きすぎてねじ曲がった表現になっているおそれあり。
さらっと概要が知りたいな~みたいな方の暇つぶしになれば幸いです。
ちなみに、後から出てくる「かみ砕いたゾーン」は、子どもが見ても「ふ~ん」となるようなかみ砕き方を目標にします。
- 家づくりを通じて「脱炭素」や「再生可能エネルギー」に興味がわいた施主
- 日経テレコンでの記事漁りが好き
- 肩入れしている政党や宗派なし
- 世の中の出来事に薄く広い関心あり
- 物事を分かりやすく伝える勉強中
- 文系脳(細部を突き詰めるタイプ<ばふっと大まかな概要を知りたいタイプ)
概要
さて、今回のタイトルである「住宅への太陽光設置義務化を検討」についてかみ砕いて概要を記します。
- ”脱炭素ドミノ”を達成すべく住宅の屋根に太陽光設置の”義務化”を検討
- 小泉環境大臣は「視野に入れて考えるべきだ」との発言
- まずは公的な施設から取り組む予定
- 2030年に向けて、まずは5年間を集中期間として取り組む
時事ドットコムニュース 小泉進次郎環境相インタビューより
https://www.jiji.com/jc/v4?id=202104kint0001
”脱炭素ドミノ”とは、「2050年までに脱炭素社会を実現するぞ!」と菅首相が宣言したことを受けて、それを実現するために様々な政策をまるでドミノが次々と倒れていくように進めよう、というものです。
みんなで協力して、二酸化炭素の排出が少ない社会にしよう!
そのためにも、住宅に太陽光を付けるぞ~。
といったところでしょうか。
脱炭素社会の実現は世界中の国が目指しているところなので、何とか世界各国に後れを取らないように対策を進めたいですね。
感想
この報道を見て思ったことが2つあります。
義務化の重み
かみ砕かないゾーンでございます。
権利と義務という言葉がありますが、政策を進めるうえで「義務化」するというのは関係者に相当な力が必要です。しかも、住宅に太陽光の設置を義務付けるなんて本当に決定したらえらいことになります。
もちろん、仮に法案等で制度化されたとしてもまずが新築戸建てからスタートすることは自明ですが、参考までに国土交通省の令和2年度住宅経済関連データをご紹介すると、
平成30年(2018年)の住宅総数は約6,200万戸とのことです。
そのうち、太陽光の荷重に耐えられる家はどのくらいあるのでしょうか。
また、本来は「二酸化炭素の排出を減らす」という目的であることから、まずは大量の二酸化炭素を排出している「産業分野」にメスを入れるのも一案かと思います。
大臣の言葉は非常に重いです。
「視野に入れる」とした以上、環境省をはじめ霞が関の職員は汗をかいて実現に向けて走り回るでしょう。
設置することが目的とならないよう国民としては静観したいところです。
かみ砕いたゾーンよ!
もし仮に義務となったら納税と同じでみんな必ずやるんでしょ。
日本に相当な数ある住宅の屋根に太陽光を載せても見合った効果が得られるのかな。
整備やメンテナンスは誰がするの?二酸化炭素排出へのプラスの影響はあるのかしら。
費用の負担は誰がする
かみ砕かないゾーンでございます。
太陽光のパネルは当然ですが、ただではありません。
加えて、設置すれば「はい、終わり」とはならずに定期的なメンテナンスが必要不可欠です。
メンテナンスをしなければ発電効率が悪くなるだけではなく、配線に支障があれば発電しないなんてこともあるでしょう。
また、太陽光単体だけでは曇りや雨の日に力を発揮できないので、蓄電池や電気自動車とのセットも視野に入るでしょう。そうした場合におそらく義務化と補助金はセットになると思われますが、その費用はどこから捻出されるのでしょうか。
そして、それらの費用やメンテナンス人員の確保があと数年で可能なのか疑問に思いました。
かみ砕いたゾーンよ!
太陽光をつけるためのお金や点検する人の確保などやることがいっぱいあるのよ。
おわりに
脱炭素社会をみんなで実現しよう、というベクトルには大賛成です。
何事も新しいことを始めるときは痛みが伴うものですが、その痛みの割りに効果薄とならないように期待する意味を込めて取りあげました。
これからも脱炭素社会の実現を取り巻く報道は山ほどでてくると思うので、気にして見ていきたいですね。
みんなが「興味をもつ」ことが様々な議論の出発点かと思うので、「傍観者」にならないように気を付けたいところです。