2021/9/6リライト概要
・9/3日経新聞の内容をふまえて追記
・世界的に普及するのは意外に早いかも?!
こんにちは。
マグBLOGを運営しているマグワイアです。
第4回目となるニュースをかみ砕きたいシリーズ。
今回のテーマは、
「ペロブスカイト型太陽電池」
です。
響きがかっこいい…。
そんな理由で取り上げました(なんちゃって)
先日、ある媒体を通じてこの存在を知り「これは凄い!」と思ったので記事にします。
今更知ったのかよ!というツッコミには耳を塞ぎたいと思います。
タイトルにあるように、
文系脳のただの素人施主ではありますが、
なるべく分かりやすくかみ砕きます
のでさらっとご覧ください。
小中学生が読んでも「ふ~ん」と思ってもらえるように、かみ砕いてペロブスカイト型太陽電池を解説します
- 脱炭素や再エネに興味あり
- 肩入れしている政党や宗派なし
- 世の中の出来事に薄く広い関心あり
- 物事を分かりやすく伝える勉強中
- 感覚派(文系脳>理系脳)
軽くて曲げられる&コスト半減
それでは早速はじめます。
専門家がかなり細かくロジカルに解説してくれている媒体は山ほどあります。
この貧弱ブログではあくまでポイントを絞ってお伝えします。
- 軽くて折り曲げられる太陽電池
- 実用化の目標は2025年(国産の場合)
①軽くて折り曲げられる太陽電池
これは本当に驚きました。
太陽電池といえば、
大規模なものはこのような感じ。
山を切り開いて広大な敷地を必要とします。
しかしながら、ペロブスカイト型は折り曲げられます。
そのため、例えば「ビルの壁や曲面を描くものにも設置ができる」という夢のようなものです。
ペロブスカイト太陽電池は、フレキシブルで軽量なため、従来は設置できなかった耐荷重性の低い建築物への設置や、ZEBやZEHの普及にもつながる壁への設置など、多様な設置形態を可能とします。加えて、安価な材料で、かつ塗布・印刷によって形成でき低コストで製造可能なため、次世代太陽電池として注目されています。
東芝HPより(https://www.global.toshiba/jp/technology/corporate/rdc/rd/topics/18/1806-03.html)
簡単にいうと、
軽いし曲げられるし安いので設置場所が広がるよ!
と言ったところでしょうか。
種類 | 価格 | 変換効率 | 耐久性 |
シリコン型 | |||
化合物型 | |||
ペロブスカイト型 |
一方で、物事には表と裏があります。
これだけのメリットがある一方、まだ実用化できていない理由。
それは、
「発電効率の問題」
などがあるようです。
発電効率とは、太陽光の光を100取り込んだ時にどれほど電気に変えられるかということ。既存のシリコン型が3割に近づいているのに対して、これはまだ2割に届くかどうかというレベル感のようです。
変換効率に関して、
ペロブスカイト型単体では東芝が14%程度に対して、
シリコンと合わせた英国の会社は、30%近い数値を叩き出したよう。
発電効率に関しても日進月歩、技術革新が期待できます。
特に、カーボンニュートラルへの動きが加速していることや、
固定価格買取制度を見直して自家消費を進めようとする動きからも
「技術革新(=ブレイクスルー)」
が想像より早くに起こるかもしれませんね。
②実用化は2025年?(国産)
夢のような話ではありますが、実用化への道はそう簡単ではありません。
価格の面
効率性の面
耐久性の面
新たな技術には課題が付いて回ります。
とはいえ、東芝では、
2025年の導入
を目指しているようですのでぜひ期待しましょう。
日本の技術を世界に示す素晴らしいきっかけになることを。
ちなみに、諸外国でも量産を模索していて、
ポーランドでは、早くて今年の9月から始まるようです。
世界初の量産となります。
英国や中国も2022年を目途に動いているようですので
何とか日本も後れを取らずにいきたいですね。
企業名 | 国籍 | 概要 | 販売時期 |
東芝 | 日本 | 大型かつ高効率を達成 | 2025年 |
ホシデン | 日本 | 手のひらサイズ | - |
サウレ・テクノロジーズ | ポーランド | 建物外壁やEV | 2021/9 |
オックスフォードPV | 英国 | シリコン型と併用 | 2022年 |
大正微納科技公司 | 中国 | - | 2022/春 |
ペロブ…なんだっけからの卒業
いかがでしたでしょうか。
脱炭素社会の切り札の1つと言われるペロブスカイト型。
今回ご紹介したペロブスカイト型太陽電池のほかにも、
日本が誇る技術で世界を変えるべく、様々な研究がなされています。
私個人的な考えとしては、
それらの良し悪しをあーだこーだ言うのではなく、
「まずは知ろうとすること、そしてそれに対して自分はどう感じるか」
を大切にしたいと思っています。
それが脱炭素社会をはじめ、
これから大きく変わっていくであろう世の中に対峙していく姿勢としてはいいのかなと勝手に思っています。
これから実用化に向けて何度か報道を賑わすかもしれません。
その時、
「ペロブ…なんだっけ」
とならずに、本記事が頭の片隅に少しでも残っていれば
こんな嬉しいことはありません。