本記事の概要
制震ダンパー(オイルダンパー)を30万円で導入した経緯と理由をご紹介
2021/11引渡しなので実体験レポはありません
⇒2022/3大地震の被害状況を記載
設計士
本当、最近地震多いですよね。
夫婦
怖いですね。今住んでいるマンションは免震構造なので、家の中にいるとあまり影響はないですが、先日の地震は近所の薬局で被災したので本当に怖かったです。
設計士
そうですよね…。ちなみに「制震ダンパー」って聞いたことあります?
今回は、新築に制震ダンパーを導入した経緯をご紹介。
そんなもの知らん!という半年前の我々のような方にとって少しでも参考になればと思います。
あくまで我が家の実例をご紹介しているだけなので、決して導入をおすすめする類の記事ではありません。
- 注文住宅を建設中の30代夫婦
- 2021/11引渡し予定
- ブログは家づくりの思い出 &
- 学びや経験談の備忘として活用
- 「知らなかった」を減らしたい
理由①:地震が頻発する地域
地震が頻発するから。
正直、これに尽きます。
効果がどれほど体感できるか分からない30万円の制震ダンパーをなぜ入れようと思ったか。
地震が多いエリアだから
我が家は2021年の年明けに本格的に家づくりをスタートしました。
記憶が新し方もいるかもしれませんが、2021年の2月と3月に震度5以上が立て続けに発生しました。
ちょうど間取りやら仕様やらを考えていた時に、これだけ大きな地震が立て続けに発生し、かつ今後もおそらく起きるだろうという状況下では少しでも家への負担を軽くしたいと舵を切るのは自然な流れでした。
(参考)制震ダンパーについて
と、ここまで書いていて制震ダンパーの説明を全くしていませんでした。
漢字のままなので何となくイメージは付くかと思うところ、我が家が導入した製品の説明を以下に引用します。
地震時の建物の変形を吸収することで、柱・梁・壁等の負担を軽減。特に余震を伴う繰り返しの揺れに効果を発揮します。『Hiダイナミック制震工法』は、新築時はもちろん既存住宅のリフォームにおいても設置可能な施工性に優れた画期的な工法です。
江戸川木材工業株式会社HPより http://www.edogawamokuzai.co.jp/seishin/hidynamic.html
私が設計士さんから受けた説明を補足すると、
設計士
当然ながら地震の影響を無効化することはできません。ただし、揺れの影響を軽減させることはできます。導入された方の意見を聞くと、特に震度3以下の地震の時により効果を発揮するようです(あくまで感じ方には個人差があると思いますが)
ちょうどこの頃、家づくりの基本的なコンセプトとして、「意匠性よりも性能を重視しよう」と夫婦で話しあっていたこともあり、構造部分の負担を軽減させることができる可能性があるならばぜひということで採用しました。
ちなみに我が家にはこんな感じで付いています。
何か所ついているかまでは確認しませんでしたが、きっと大事な場所に設置されていると思います(←抽象的)
理由②:地震が怖いから
シンプルすぎてアホ丸出しですみません。
夫と妻は高校まで全く異なるエリアに住んでいて、
- 夫の地震耐性
- 耐性高め。何となく肌感覚で震度4までは当てられるレベル(←大げさ)
- 妻の地震耐性
- 耐性低め。現代においても家は地震でバタバタ倒れると思っている
といった感じでなかなか差があります。
ただ、耐性は差があるとしても「地震は怖い」という考え方は同じなので対策を講じることにしました。
加えて、子どもが生まれたことも大きくて、子どもが安心して過ごせる家にしたいという思いもありました。
制震ダンパーに関して調べると、
- 意味がない
- 費用対効果が悪い!
- そんな金を書けるなら制震ではなく耐震を高めるべきだ
みたいなものを見かけます。
私自身、何も実験していないので適当なことは言えませんが、私は耐震も最大限できることをしたうえで制震ダンパーを導入しました。
何年に一度の地震にも耐えられる、とか耐震等級3が最高品質みたいな謳い文句を目にしますが、それはあくまで建築基準法や品確法の話です。
最も安全性能が高いとされているのは構造計算(許容応力度計算)と言われているものですが、なかなか木造2階建てでは一般的ではないようです。
許容応力度計算をしてもらう
本件に限らず、Twitterで学んだことやYouTubeでチラ見したことをそれとなく(何度も)設計士には伝えてきており、今回も計算してほしいと言ったので、
設計士
本当、マグさんは厳しいんだから…。(ややこしい施主だな)
と思われていたでしょうが、この計算をやってほしいとゴリ押ししました。
結果、
設計士
構造計算を請け負っている事務所出身の社員に色々と教えてもらいながら計算しましたよ。元々の設計から浴室部分の柱を少し変えると最高品質になります。図面を見直してみました。
実際に、膨大な書類を作成いただいて構造計算での認証を取り、性能表示をするという選択肢はありましたが、私たちはそこまでしませんでした。
なぜならこの計算結果を建築士事務所の施工例としてHPにアップするようだったので、さすがに嘘はついていないだろと…
あとは、申請費用をかけてまでやらなくてもいいかなと思ったからです。
ちなみに、我が家の構造計算結果がバッチリHPにアップされていることを確認済みです。
2022/3に震度6強クラスが発生
2022/3/16に宮城・福島を震度6強の地震が襲いました。
新幹線が脱線するなど非常に大きな揺れでした。
我が家も漏れなく被災。
引越しから4カ月目の出来事です。
正直、終わったと思いました。
とてつもない揺れで。3.11を思い出すような。そんな揺れでした。
知り合いの中には、体感では3.11よりも大きかったという人も。
そんな揺れに直面した私の心の中は、
「頼む!!!制振ダンパーよ。力を発揮してくれ」
そう思っていました。
結果、
玄関のニッチに置いていた花瓶が割れました。
以上
それ以外に落ちたモノはありません。
パントリーも無事。
お皿も何も割れていません。
正直、想像以上です。驚きました
近くに住む友人は、電子レンジが落ちた、家じゅうが悲惨な状況と言っています。
これが制振ダンパーの力?
それか地盤の固いエリアだから?
いずれ、地震に強い家ということについて身をもって感じることができました。
まとめ:どこにお金をかけるか
- 個人的には、家づくりは家族の数だけ
- 選択肢(正解)があると思う
- 制震ダンパーに関しても、
- もし今のエリアに住んでいなければ
- もし震度5以上に連続で遭遇しなければ
- 導入の検討すらしていないかも
- 30万円で安全は買えないけど
- 少しでもリスクを減らせればとの思い
- 地震に遭わないのが何よりだけれど
- もしも住み始めてから遭遇したら
- 体感レポします。⇒採用して大正解。