またその話か!前にも話し合っただろう。何回巻き戻すんだよ
しょうがないでしょ。一生住む家なんだから迷って当たり前よ!そんなガミガミ言うならもう知らないわ。勝手にしたら
あの~…(勘弁してくれよ)
あらかじめお断りしておくと、今回の記事は極めて私的でありながら、一方で誰にでも起こりえる可能性があると思われる夫婦喧嘩の火種をご紹介いたします。
したがって、「夫婦喧嘩とは無縁だ」と思われる方は、そっとページを閉じていただいて構いません。
あくまでこれから家づくりをする、もしくは家づくりをしているけど何だかギクシャクした経験があるという方に向けての我が家の懺悔録です。
- 家づくりを通して実際に経験した夫婦喧嘩を通じて、何が「火種」になったかを分析した結果をご紹介
- 「なるほど、ちょっと気をつけてみよう」と思っていただくことがゴール
我が家が特殊である可能性も大いにあるので悪しからず。
- 建築士事務所で注文住宅を建設中の30代夫婦
- 住宅業界とは無関係
- こだわりの注文住宅は2021/11引渡し予定
- (自称)夫婦仲は良い方
- 結婚7年目、家づくり1年目
- 過去の自分たちと同じ経験をしてほしくないという老婆心
喧嘩の火種はどこに潜んでいるか分からない
それでは早速、結論から。
マイホームづくりに係る喧嘩の火種はどこに潜んでいるか分かりません。
至る所に隠れています。
そして、火薬の量は全く予測できません。
その日の状態によって爆発の仕方は大きく異なります。お気を付けください。
我が家が経験した火種ベスト3をご紹介します。(ベスト?ワースト?)
- NGワードの「任せるわ」
- 「聞けばよかった」ミルフィーユ
- 知ったかぶりは絶対にしない
思い出すだけでもゾッとしますが順にご説明していきます。
そのほとんどが夫起因ではあるものの、説明のし易さから、以降の説明は夫目線と妻目線が混在しますことをご了承ください。(したがって、一部に認識の齟齬が発生しているおそれ有。その際はしれっとリライトします)
夫婦喧嘩のきっかけとなるワード
それではNGワードを順にご紹介します。
全て実話です・・・。
①NGワードの「任せるわ」
夫が妻に対して発言したこの言葉が大きな火種となりました。
これは正直、夫の立場からすると意外でした。
というのも、夫の意図としては「好きなようにしていいよ」というメッセージのつもりが、受け手の妻からすると「丸投げしないでよ」と感じられたようです。
我が家の基本的なフォーメーションとして、
- 夫:お金、大まかな方針、先方との交渉
- 妻:上記以外の仕様やテイストといった家の内外装に係る全権を掌握
このような形で進めていました。
もちろん相談や共有はしていますが「最終的には妻の好きな家にしてほしい。多少の贅沢はOK」という家づくりを始めた当初のコンセプト通りに進むとばかり思っていました。
しかしながら、家づくりというのは決めることがあまりにも多すぎる。
これはフルオーダーメイドの注文住宅ならではかもしれませんが、我々は土地探しからスタートしているのでいわば0から全てを決めていく格好となります。
仕事、家事、育児などに日々奮闘している中、膨大な決め事に対応しなければならないという精神的なストレスも相まって第一次マグ紛争が勃発しました。
この紛争はなかなか長期戦となり妻からは「もう家づくりを辞める」といった衝撃的な一言まで飛び出しました。
(土地の契約後だったので、言われたその日は仕事が手に付きませんでした)
そんな経験から学んだことは、
必要な言葉は、「一緒に考えよう」
好きなようにしていい、というのは嬉しい反面「決めることへのプレッシャー」があったようです。
夫は美的センスがないので妻におんぶにだっこ。
そんな状況も相まって妻はどうしたらよいか分からなくなっていたようです。
夫としてはTwitterのプロフにも書いてある通り「家づくりは一生に一度と言わず楽しくやろよ」といった超楽観主義者なので、てっきり妻はウキウキで仕様を決めているとばかり思いこんでいました。
妻としても「こうしたい」という考えはもちろんあるけど、一緒に住む人の「同意」や「納得感」が欲しかったとその時(やっと)気づきました。
「任せるわ」ではなく、「一緒に考えよう」で家づくりを進めたいものです。
②「聞けばよかった」ミルフィーユ
決してミルフィーユについて聞けばよかった、ということではありません。
設計士との打合せを重ねる中、その帰りの車中で妻から夫に「あ~、あれも聞けばよかった」とミルフィーユの層のように重ねて言われたことからこのように命名しました。
基本的なフォーメーションは前述の通り、
- 夫:お金、大まかな方針、先方との交渉
- 妻:上記以外の仕様やテイストといった家の内外装に係る全権を掌握
としているので、何か事前に気になることがあれば夫婦で共有しているTrelloというアプリに項目出しをして打合せに臨んでいました。
そして基本的にはそこに書かれていることを先方に伝え、意見を引き出す役目を夫が担っており、不備や当日気になることがあれば妻も先方に質問するというスタイルを取っています。
なぜこのようなフォーメーションにしたか。
理由はいくつかありますが、かいつまんでいうと、夫がおしゃべりで妻が物静かだから。
基本的にはうまく行っていたのですが、ある時、妻が「あれも聞けばよかったな」と言いました。
あれも聞けばよかった・・・
もちろん打合せの中だけで解消するのは不可能です。
そのため、分からないことは何度も聞けばいいので「今度の打合せで聞こうね」とその時はやりとりをしました。
よし!今度の打合せで聞こう。
そこに対して全く違和感はありません。
しかし、この「聞けばよかった」がほぼ毎回、帰りの車中もしくは家に帰ってから何度も繰り返されるようになり、何なら打合せの場で「異論なし!」と決まったことに対しても「やっぱ〇〇がいいな」と。
性格的に巻き戻しが嫌いな夫と、巻き戻してでもじっくり決めたい妻の間で第二次マグ紛争が勃発します。
気になることがあるなら何度も聞けばいい。そこは大賛成。ただ、そのうえで決定して前に進めていると思っているのに何度も巻き戻しをするのは敵わん
その時は良いと思ってもSNSを見たり、色々調べるとやっぱ〇〇がいいとなる。これはどうしようもない
見事な平行線を辿ります。
しかし、ここで忘れてはならないのは、「なぜ家づくりをしているか」です。
1歳になった息子含めて家族が楽しく暮らせる家を作りたいのに、喧嘩しながらでは本末転倒です。
ZZZ・・・(うるさいから喧嘩すんなよ)
そこで、話し合いを重ねました。(我々夫婦のルールとして、サイレント喧嘩はしない。不満があるならとことん納得するまで話し合うとしています)
結果、妻が巻き戻しをしなくなるまで気になる点を徹底的に潰す。
それでもなお、巻き戻ししたい事柄が発生した場合は次の合言葉で心を落ち着かせることにしました。
来世でよろしく!
どうしたもんかな、と夫が悩んでいた時、ふと思い浮かんだフレーズです。
これを初めて伝えると妻も爆笑してくれ、紛争に終止符が打たれました。
③知ったかぶりは絶対にしない
これは当然っちゃ当然ですね。
夫は中途半端な知識で妻に回答しようとする癖があります。
家づくりに関しても、湯水のように湧き出る妻の悩みにそれっぽい回答を重ねていましたが、ある時「適当な知識で言わないでよ」と釘を刺されました。(夫が文系脳、妻が理系脳ということも関係していると推察)
以降、夫の口癖は
「今度、設計士に聞こう」となりました。
何でもかんでも聞かれてもなぁ…
なんて思ってないと信じますが、それくらい質問攻めをしています。
いつもありがとうございます。
まとめ:家づくりは楽しく幸せな思い出に
- 家づくりができることは幸せ
- 当たり前を忘れてはいけない
- 失敗しても幸せな記憶にするため
- 大事なのは「とことん」向き合う
- それは家だけではなく、
- 目の前の家族に対しても同じ
- それができればきっと大成功
- そう信じている